平屋住宅と土地探し

平屋住宅は、メンテナンス費用やデザインの豊富さ、耐震性及び耐久性の高さなどにより現在人気を博しており、新築の注文住宅だけで無くリフォーム前提の中古の平屋住宅も人気を博しています。平屋住宅に限った事ではありませんが、当初の建築予算を大きく超える事が多いので希望100%の土地ではなく希望80%にする必要があります。国土の狭い日本は、都市部の中心地に近いほど土地の購入価格が跳ね上がり、住宅の建設費が削られてしまう事になるので自分で土地に何を求めるかの順番を決める必要があります。しかし、平屋住宅は1階部分に家としての機能が全て集約している為に、間取りの取り方1つで日々生活音に悩まされたり、風通しの悪く湿気や生活臭の溜まる家となります。又、平屋住宅は住宅の躯体自体の重量が、2階建てや3階建てに比べて非常に軽量なので木造住宅でも耐力壁を減らし大開口部を幾つも設ける事が出来ますが、隣接する家屋の高さや建築用地周辺に高層建築物があると日当たりや風通しが悪くなってしまいます。その為、平屋住宅は間取りや建築工法などの検討も非常に大切なプロセスですが、現在及び将来にわたり周辺に高層建築物が建たない建築用地を探す必要があります。又、地域によっては、再開発区域や造成区域、道路計画などもあるので、市町村の役場で都市計画図で確認する必要があり、合わせて将来における用途区域の変更の有無も確認しておくと竣工後も安心して長きにわたり居住する事が出来ます。土地を選ぶ際には、通勤時や通学時の交通量や人の流れ及び生活利便性や各種医療施設、公共施設なども確認してするだけで無く、最低でも朝昼晩と時間を変えて見に行く必要があります。土地は、時間によって土地の日当たりや周辺環境など大きく変化するので、特に周辺地域の夜間の街路灯の状況や防犯状況など安全性を良く確認する必要があります。土地によっては、しっかりと日が当たっていても暗く感じられる事があるので、そんな土地はあまり良い土地と言えないとされています。又、晴れた日で無く、雨の日に見に行き土地だけで無く周辺の排水状況もしっかりと確認しておく必要があります。しかし、何度見に行っても全てを把握する事ができなので、近隣住民に思い切って住民間のトラブルの有無や周辺の排水状況、騒音、ゴミ収集、臭いなどについて聞いてみるのも非常に良い参考になります。土地選びは、自分達だけで考えずにより多くの人のアドバイスや情報を集めるのが重要です。